FantasyNEMESIS

FantasyNEMESIS

インタビュータイトル
倉本さん

―― 昨年は3日目にPGAジュニアリーグのテストイベントなどを開催し、記者会見で「手作りの大会」と表現されていました。 今年は全米プロとの兼ね合いを考慮し、5月から7月へ開催時期をスライド。また新たな試みを取り入れた今年の「日本プロゴルフ選手権大会」について、見どころをお聞かせください。

倉本 今年は鹿児島県・いぶすきゴルフクラブ開聞コースで開催します。このコースは、ゴルフ場設計の巨匠と言われる井上誠一氏の設計で、2004年までは11月に「カシオワールドオープン」が開催されていました。 開催時期が違えば条件はガラリと変わりますし、まずはカシオと日本プロの対比をお楽しみいただきたいですね。

―― 難易度の高いコースと言われますが、とくに注目はどのホールになりますか。

倉本 地元のファンや関係者のことも考え、「コースの特徴をそのまま活かしたい」というのが日本プロ選手権におけるコースセッティングの根本的な考え方となります。 ただ、今回はよりスリリングな18ホールにするため、少しだけコースを改造しています。まず、15番と16番のティーを後ろに下げました。 そして池越えパー3の17番はグリーンを少し改造して、より池に落ちやすい仕様にしています。この3ホールはぜひご注目いただきたいですね。 さらに、13番は通常では「パー5」のホールですが、今大会では「パー4」に変更しております。そして一番注目となるのが8番でして、このホールは開催日により同一ホールでもパー4やパー5に変わります。 これは日本のトーナメントでは初めて採用する方式で、勝敗のゆくえを左右するポイントになってくるのではないでしょうか。 そして、最終18番ホールはプロならばほぼ2オン可能なパー5ですから。ここで、スコアを伸ばせるか、否か。最終ホールでさまざまなドラマが生まれるのではないかと思っています。

―― 「Fantasy NEMESIS」は、選手のプレーの特徴や性格などのパーソナルデータを活用したゲームです。 ゴルフに「予想する」という新たな楽しみを提供していきたいと思っていますが、このゲームに対するご感想をお聞かせください。

倉本 ゴルフの場合、トーナメントの途中である程度は優勝のゆくえが予測できるケースもあります。 しかし、ゲームでは優勝争いとは違うホールで回っている選手の対決も繰り広げられる。この視点が面白いですよね。 もし応援している選手が優勝争いから脱落しても、最後まで観戦を楽しめます。この選手は飛ばせるから、このパー5に合う。 この選手はグリーン上の過去データから、パッティング勝負なら勝てる。このゲームを通じて、また違った角度でゴルフを楽しめるのではないでしょうか。

―― 来年には東京2020オリンピック・パラリンピックも控え、スポーツ全般への関心が高まっています。最後に、ゴルフの魅力や楽しみ方、そして日本ゴルフ界の可能性について、お聞かせください。

倉本 ゴルフは一般の方がプレーしやすい身近なスポーツです。近年はコースもだいぶ安く利用できるようになり、用品もいろんなサービスで手軽に買い求められるようになりました。 また、学生時代に他のスポーツをしていて、社会人になり再びスポーツを体験できるのが、ゴルフの魅力。 これは未来のゴルフ界のあり方と思っていて、たとえば野球やサッカーの選手が引退後に、ゴルフでプロデビューする。 スポーツ界に横串を通す競技にもなりえます。「スポーツをしたい」を実現できるのが、ゴルフではないでしょうか。

 
前へ
一覧ページへ戻る
MENU