FantasyNEMESIS

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インタビュータイトル
広澤さん
 

中学生時代には柔道で北関東準優勝の経験もある広澤克実氏。 オリンピック野球の金メダリストでもあり、所属した全球団で4番打者を務め、かつ全球団で優勝を経験する優勝請負人でもある。 現在は、野球解説者として幅広く活躍する広澤氏にゴルフの醍醐味を直撃した。

取材・記事/Neo Sports編集部
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選手名広澤 克実(ひろさわ かつみ)
所属先阪神タイガース(2007~08年)、読売ジャイアンツ(1995~99年)、ヤクルトスワローズ(1985~94年)
生年月日1962年4月10日
出身地茨城県
身長185cm
体重99kg
血液型B型
出身校明治大学
ゴルフ歴35年
ベストスコアフロント68/フルバック70

Q.ゴルフを始めたきっかけは?

父親がゴルフ好きで、中学生の頃に何度か練習場に付いて行って打たせてもらっていましたね。 父親もそれほどお金を持っていたわけではないので、何球か打たせてもらう程度でしたけどね。

それから、時を経て、プロ野球にお世話になることになったわけですが、 野球界はゴルフイベントなども多くてゴルフを覚えることは必然の流れだったんですよね。

Q.そのはじめてのラウンドでのスコアは?

その当時はまだ糸巻きボールにパーシモンの時代ですよ(笑)。 ただ、僕がプロ野球に入団することが決まって、とあるメーカーさんがゴルフ道具一式をプレゼントしてくれたんです。 クラブに「VIP」と書いてあって、確かマクレガーのクラブだったかな。それを手にして、「俺もVIPになれたんだなぁ」と、とても嬉しかったのを覚えてますよ。

そういった思い出もあって、そのクラブは今でも大切に保管してありますよ。はじめてのラウンドですが、いきなり100を切ったのを覚えています。 97だったか、98だったと思うんですが、今思えばよく切れたな、と思いますね。ただそれは最初の一回だけで、それ以降はしばらく100を切れなかったですね。

Q.ドライバーの平均飛距離350ヤードという噂ですが?

今はそこまで飛ばせませんが、40代前半の頃は飛ばしましたよ!シャフトも進化して、クラブヘッドも大きくなってスイートスポットも広くなったでしょ。 面白いように飛ぶので、ブンブン振ってましたね。

ただ、今は一緒に回った方から「もっと飛ばし屋ゴルファーなのかと思っていたら、実はショットメーカーなんですね」と言われます(笑)。

Q.ゴルフをする頻度はどれくらいですか?

もう仕事がない時はほぼゴルフ漬けですよ!(笑)。今いちばん時間とお金を費やしているのはゴルフと言っても過言ではないです。ラウンドはもちろんですし、家にいる時だって、ゴルフチャンネルしかついてないくらいですから。

とくに、1番ホールだけを放映しているCSの「とことん1番ホール」っていう番組あるじゃないですか。あれが好きで、朝早くからずっと流して見てますよ!

Q.ゴルフをしていて良かったこと、野球に役立ったことは?

ゴルフはめちゃくちゃ役に立つんです。とくに、解説者になってからは本当にゴルフの凄さを実感します。 というのも、ゴルフって科学的といいますか、「トラックマン」などの解析も含めてテクノロジーが野球よりも先に行ってるんですよね。

例えば野球のホームランの出る角度は「45度の飛球線である」、なんて言われることがまだあるんですが、実際には「22度~27度」あたりですからね。 他にも、ゴルフだと回転数が少ないフライヤーの方が飛んだりするじゃないですか。 しかし、野球界では「球の回転数が高いほうがいいストレート」だと言われたりするのですが、本当か?と。 ゴルフはそういったこともテクノロジーを取り入れた論理的な実証がなされていて、本当に分かりやすいんです。

とくに、解説の仕事なんかをしていると、言葉がとても大切なことに気付かされています。 そういう意味でも、ゴルフのティーチング用語などは本当に役に立つんですよ。 「4スタンス理論」や「ボディ・マッピング」という考え方は、自分が解説をする時も、野球のティーチングをする時も、 「わかり易い言葉に置き換える」という視点に立った時に、本当に役に立っているんです。 人間の体って「骨が206個」「筋肉が600個」もあるんですよ。それだけ体の動きを表現するのは難しいことで、 野球などでは「腕を振って投げろ」のような、表現がありますが、肩から先の腕のことなのか、それとも鎖骨あたりから意識させるのかで全然違う動きになるんです。 そういったところもゴルフのほうが論理的で科学的ですよね。

ゴルフのティーチングプロの方などの表現は、重心の話一つ取ってみても本当に分かりやすい言葉を使ってくれますし、私自身とても勉強になりますね。 また、今僕は15歳以下の野球少年などを教えていたりもするのですが「それはやっちゃダメ」と表現するよりも、そこは「ディスムーヴだよ!」という表現を使うと、少し反応が違うんですよね。 そういった、言葉の使い方はティーチングにとってすごく重要ですよね。そういった用語の数々をゴルフから学ばせてもらっています。

今のプロ野球選手なども、そういったティーチングプロを個人で雇ったほうがいいと思うんですよね。 例えば、阪神の藤浪君。今のコーチでは彼を直してあげられてないですが、彼こそ「ティーチングプロ募集」などをして、 自分の感覚にあったボティ・マッピングのコーチをつければまだまだ直る可能性はあると思うんですよね。野球界もゴルフ界のいいところをもっと取り入れればいいと思います。 ちなみに、僕も将来はゴルフのティーチングプロになれるくらい勉強してますよ!

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